fc2ブログ

スミ利のブログ

滋賀で文具店を営む藤井のブログ。文具のこと、仕事のこと、趣味のこと・・・色々と書いてます。

モンテグラッパ アントニオストラディバリ

モンテグラッパ アントニオ・ストラディバリ ペン先
モンテグラッパ アントニオ・ストラデイバリ万年筆
イタリアの万年筆メーカー、モンテグラッパ社の限定品。伝説的なバイオリン製作の名工アントニオ・ストラデイバリをモチーフにした逸品。定価131,250(税込)。あるお客さんの注文の品が今日届きました! 入荷のお知らせをしたら「写真撮っていいよ」とのお言葉(笑)。そんじゃお言葉に甘えてっ、ということで撮らせてもらいました。因みにペン先はMニブ。Fニブもラインアップされていましたが、今は欠品中で入荷予定が無いとのことで・・・。

うーん。凄いカッコいい。なんでだろう!?日本のメーカーにはできない「何か」が有りますよね。いや、モノだけじゃないぞこれは!日本のメーカーさんは細かい部分までこだわってまじめに製品造りしている割に、「何でそんなことが分からないんだよ!」と突っ込みいれたくなるほどつまんないことに頭が回ってないケースが多い!ユーザー(と言うかお金出して買う人の気持ち)を理解していないと感じることも多いです(笑)。高額な代金を支払って買う人の気持ちを考えればここの部分、もうちょっと何とかならなかったの?とか「そのくらいはサービスしろよ!」とか、「なんでそこの部分ケチるかな!?」なんて(笑)。製品としての機能以外の部分、例えば所有する満足感、購入する満足感に対する気配りと言うか配慮が足りないんです(同じ意味か)。

その点、このペンは真っ赤な豪華ボックス入りで、なんと持ち帰り用!?の専用手提げ袋までついてました(笑)。手に持つと重量感も抜群!勿論、筆記具としてのレベルも高いです。舶来品の限定品はデザインに凝りすぎたあまり、筆記具としての実用性を欠くものも見受けますが、これは大丈夫!首軸(セーラーさん風に言うと大先が金属製なのでキャップを後ろにさして書いても重心が後ろに偏りすぎず素晴らしい! ボディーの木目調は実は木では無く、バイオリンをイメージした特製のプレシャスレジン。これがまた凄くこのペンに似合ってます。

モンテグラッパの製品は日本ではモンブラン・ジャパンが扱ってます。モンブランやカルティエ同様、あの高級ブランドのグループ!?リシュモングループの一員です。モンテグラッパの万年筆にはエボナイトペン芯を使ったものも有りますが、このアントニオ・ストラデイバリは樹脂製。良く見るとなんか見覚えが・・・(笑)。モンブランのペン芯と同じじゃ・・・。詳しくは分かりませんが(汗)146ベースなんじゃないでしょうか?万年筆としての実力も高いと言うことですね! デザインも細部まで凝っていて実に素晴らしい仕上がり。世界2000本限定と言うのもポイント高いですよね。

実のところ、スミ利ではモンテグラッパはあんまり扱ったことが無かったんです。というのも万年筆で商売している人間は販売店も問屋も含め、舶来品だと殆どがモンブラン、ペリカン、パーカーあたりの「万年筆屋」としての有名どころに目が行き勝ちです(最近はモンブランは「万年筆屋」じゃなく「高級ブランド」になりましたが・・・)。こんな限定品の高級品は特にそうです。まあその他はデルタとかラミーとかカランダッシュとか・・・メディア露出が多くてお客様の問い合わせも多い製品に意識が偏り勝ちになる訳です。 要するにデザインとかだけを見てお客さんにお薦めしたりご紹介したりすることがあまり無いんです。

モンテグラッパは良いメーカーですが、万年筆を売っている人間からすると一番に思いつく様なブランドでは無いんです。今回買ってくださったお客さんは実は万年筆がほぼ初めて。仕事や人生の一つの節目ということで記念になる買い物をされたのですが、多数のペンが掲載されたカタログから何の先入観も無く選び出されたのがこのペンでした。 「これが気に入った!」と言われた時、最初は意外に思いましたが、今は納得! ホント勉強になります。
  1. 2008/04/10(木) 23:42:05|
  2. 文具
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

「すごい」の連発!

 高額のご商談成立おめでとうございます。これはすごいですね。デザインも、素材も、加工も、そして価格も…
 伊モンテグラッパの製品は、当分隊でも以前「ミクラ」というモデルを採用しようかと検討したことがあります。私が試したかぎりではイタリアのメーカーが作る万年筆のニブは総じて柔らかく、私の好みにも合いますので。しかし、そのあまりの高値のため断念してしまいましたが。
 それにしても、このようなすごいものを“ファースト万年筆”として選ばれたというオーナーの方もまたすごいですね。『仕事や人生のひとつの節目』としてご購入されたとのことですが、私などは学校を卒業したときや、?0歳の誕生日のときに、喫茶店で(普段は高くて頼めない)ブルーマウンテンコーヒーを奮発し、鼻の穴を思い切り広げてその香りを楽しんだことぐらいかな…
 おっと、申し訳ございません。庶民のボヤキになってしまって。それに文房具とは関係ないことですし。
 ところで、こちらのペンのオーナー様をはじめ、こうした高額の限定品を購入なさった方々は、その後いかがなさるのでしょう。愛蔵品として奥にしまっておくのか、それとも普段使いとしてインキを詰め、手元に置いておかれるのか…そういったペンとはまったく縁がない私としては、一度みなさんにおたずねしてみたいところではあります。
  1. 2008/04/11(金) 12:32:55 |
  2. URL |
  3. 第845分隊 #zT7hg/Uk
  4. [ 編集]

>第845分隊様 ミクラ採用の際は是非!

夕方、オーナー様が会社帰りに引き取りに来られました。赤いハードケースにびっくりされてました(笑)。一先ず、せっかくのピカピカの新品なので、インキも入れず当分は観賞用として活躍!?する見込みです(笑)。実戦配備されるのは年賀状シーズンでしょうか。

限定品でもレギュラー品でも、愛蔵用にされるか普段使いにされるかはそれぞれのモデルによっても異なると思いますが、今回の方は元々、万年筆を使わない・・・と言うか普段はあまりそういったもので書く機会が無いとのことですので、どちらかと言うと最初からコレクションの一つとして購入された面があるかと思います。 毎日使う実用品としての要素を重視してお探しならば、うちはカスタム743や742などのスタンダード品を大切にしているつもりですので、初めての一本にはそう言った各社のレギュラー品を先ずお薦めしたと思います。でも、このストラデイバリは流石と思いましたが実用度がかなり高いペンですね。こんなペンを普段に使っても良いかと思いますね。 

うちのお客様の例で言いますと、パイロットの創立記念の限定蒔絵万年筆をポケットに携帯しておられる方や、ナミキの50号漆万年筆を普段使いとしておられる方、ペリカンのM800やM1000、モンブラン149を会社で毎日使っておられる方などなど・・・。限定品を含め意外と実際にインクを入れてお使いの方が多いのも事実ですよ! それに対してコレクターの方が多いのはやはり蒔絵万年筆ですかね。あとファーバーカステルなどの純銀製のピカピカの筆記具は使わずに眺めるだけでも十分満足!と言う方がおられました。それ以外では普通のレギュラー品ばかりを価格に関わらずコレクションされている方もおられます。いずれの方も皆さん楽しんでおられて、売る側としては本当に勉強になります。 万年筆の使い方や楽しみ方と言うのは、愛蔵か?実用か?と言った2通りだけではなく人それぞれに様々ですね。

それから、モンテグラッパのミクラはペン芯がエボナイト製の珍しいペンですよね!コンパクトサイズなのでカートリッジ専用なのは少々残念ですが、カラフルなボディーも素敵です。定価5万円ですね。5万円級の万年筆、うちでは店頭にはあまりいないですが(笑)、取り寄せでよく出るのはパイロットのカスタム845、ペリカンのM800、あとは少し高いですがモンブランとかですね。どれも少し大きめのペンが中心ですので、ミクラの様な可愛いペンは珍しいですよね。第845分隊様でミクラ採用の際は、是非スミ利も指名競争入札に参加させてください(笑)、できればスミ利で随意契約していただけると非常に有り難いのですが・・・(笑)。

  1. 2008/04/11(金) 23:24:16 |
  2. URL |
  3. スミ利文具店 藤井 #eMwruaJU
  4. [ 編集]

ハンドルネームを変更いたしました。以後お見知りおきを・・・

アントニオストラディバリの万年筆は私も注目しています。買えないけど。
せっかくヴァイオリンの名作を題にするのだから軸にトウヒを使って欲しかったですね。

私のファーストはカスタム743です。
通販で買ったのですが、なかなかのつくりです。
流石カスタムシリーズの最高峰ですね。
質が半端じゃないです。
大型のペン先は筆記面も見やすく非常に書きやすいです。
・・・ペン先ダメにしちゃいましたけど(ぇ
完全にダメにはなっていませんが、大分ガタが生じてしまって・・・
いや、素人調整はダメですね。
解かっていてもやってしまう、万年筆の恐ろしいところです。
理想の万年筆ってどこにあるんでしょう・・・
  1. 2008/04/14(月) 23:36:49 |
  2. URL |
  3. マッドサイエンティスト改めCallingAngel #sAS2y4wQ
  4. [ 編集]

>CallingAngel 様

ハンドルネームを変更されたんですね!

アントニオストラディバリ万年筆、確かにバイオリンと同じ木材でやって欲しかった気もします。添付のリーフレットには思いっきりバイオリン製作時の木の削りかすとかが写っていて、知らない人は木製のペンだと錯覚しそうです(うちの問屋さんはてっきり木でできていると思っていたそうです・笑)。 でも、実際にトウヒ材ではこの精密なインク吸入機構をインストールできなかったんじゃないでしょうか?筆記具に木材を使う場合、かなりの薄さにくり抜かなければならず、ひび割れや変形の心配が・・・。結局は樹脂含浸の上、圧力釜で圧縮することになり、せっかくの木材の質感が損なうのかもしれません。この樹脂ボディー、わざわざ「プレシャスレジン」なんてモンブラン風に主張しているだけあってなかなかの美しさでしたよ。湿気や乾燥など、余計な気を使わずに使えますし、これはこれでよかったのではと思います。

まあ、伝説の銘器ストラデイバリウスの製作方法は謎に包まれた部分が多く、原料の一部は既にその技術が失われており現在では再現できないものもあると聞いたことがあります(確か接着剤だったかな??)。今、バイオリンに使われているトウヒ材を使っただけではなんだか伝説の銘器の重みを表現しきれない部分があるんじゃないでしょうか(笑)?

パイロットのカスタム743は私も思いますが、金メッキの質も高くて磨耗に強いし、アクリル樹脂のボディーも傷に強く美しい!クリップは強靭!14金ペン先も本当にタフですよね。 ただ、ペン先にガタがでちゃいましたか(笑)。まあ、どのペンもそうですが、プロの修理や調整も含め、そんなに頻繁に調整、分解、組み立てを繰り返す前提では無いものが殆どですので、次第にクリアランスが大きくなり緩んできちゃうんですよね、多分。危ないですね(笑)。ただ、ペン先とペン芯の取り付けが緩んでるだけならばオーバーホールで組みなおせば直るかも知れませんよ。
  1. 2008/04/15(火) 12:37:18 |
  2. URL |
  3. スミ利文具店 藤井 #eMwruaJU
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
https://sumiri.blog.fc2.com/tb.php/44-6731bbf7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)