9月にフランス旅行した際、やっぱり気になって現地の文具店(売り場)をのぞいてしまいました。
行く前はフランスだけにウォーターマンが幅を利かせているのかと思ってちょっと期待していたのですが、実際は全然!
パリ市内には日本人に馴染みのあるようないわゆる文具店というのは少なくて、スーパーや書店の文具売り場でしか文具を見かけません。勿論、専門店やもっと高級なお店(モンブラン・ブティックとか)はある様ですが・・・それでも日本の文具店ほど筆記具は充実してないです。 正直言ってフランスの人々は日本人ほど筆記具にこだわらないんだなーと思いましたね。ホント選択肢が少ないです。 逆に紙製品は豊富で封筒一つにしても色や柄が様々。フランスと言えば画用紙のミ・タントで有名なキャンソン社やメモ帳などのロディア社がありますし、フランス人は紙製品のほうが好きなのかも!?
日本の文具店にはボールペンでも各社おびただしい種類が揃っていて選択肢も豊富ですが、フランスではパイロット、三菱、ぺんてる、ビック・・・その辺のメーカーで、各社1~3種類ずつが僅かに置かれている感じです。 フランス発祥のBIC(ビック)は空港の売店などでもちらほら見かけましたが、そんなにびっくりするほどでは無かったですね。 日本のぺんてるさんが健闘してたのは意外。日本では無い低価格の万年筆も販売していました。 いずれにしても筆記具全般的に選択肢が少なくて、本当にフランス人これだけで満足してるの!?と不思議に思いましたが、お店などで店員さんが使ってるペンもフツーに安物(笑)で、書けたらなんでもいい、みたいな雰囲気でした。
因みにフランスの万年筆ブランドとして有名なウォーターマンですが、意外や意外!街中で殆ど見かけません!ポスターも看板も無いですね(どこかには有るでしょうけど)。デパートなどの高級筆記具売り場でかろうじてこじんまりしたコーナーが有るものの、正直言ってモンブランやパーカーなど他国ブランドのほうが売り場も広くて品ぞろえも充実してました(汗)。 おいっ!ブランドロゴに「PARIS」なんてしっかり入れてるくせに、肝心のパリッ子から愛されてないのか!ウォーターマン!!(笑) ちょっと衝撃。「おフランス」なんて言ってフランスに異常な憧れを持つ日本人にしかウケないのか!?(笑)

と言う訳でお土産にパイロットのゲルインキボールペンを買ってしまいました(笑)。日本では未販売のモデルですが、実は秋のパイロットさんの展示会で日本にも導入が検討されている!?参考品として展示されていたんですよね、このB2P(デザインのアンケートか何かで)。 フランス製で ペットボトルのリサイクル品でして、ボディーデザインもミネラルウォーターのペットボトルみたいで私は個人的に気に入ってました。現地で売ってるかな?と探したらモノプリーというスーパーでかろうじて発見(笑)。 中身のレフィルは国内でもお馴染みのG2芯ですが、日本製ではなく芯もしっかりフランス製!

海外に行って日本の文具を探すのも面白いですね(笑)。結構レアものが見つかるかも!皆さんも機会が有れば是非探してみてください。(因みに私の場合、今後海外に行ける可能性は殆ど絶たれましたけど・汗)
- 2010/11/03(水) 12:46:49|
- 旅行
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初めまして。
時々遊びに来ております。
遅ればせながらご結婚おめでとうございます。
海外出張の折に時間を見つけては文具屋めぐりをしていますが
仰るとおり欧米では庶民の文具事情がもうひとつですね。
1ダース99セントのボールペンは嬉しいのですが
「初めから全然書けないのも偶にある」が当たり前だと聞くと
ちょっとちょっと、もっと文具に貪欲になってよと思ってしまいます。
そんな中、日本製品が頑張っているのを見ると嬉しくなりますね。
- 2010/11/04(木) 11:22:57 |
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- 大阪のオバチャン #-
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初めまして! コメント頂きどうもありがとうございます。
ボールペンを10本箱で買って1本でも不良品が有ると怒るのは日本人だけ!? そもそもボールペンを10本とか12本とか箱で買うのは、最初から何本かは書けないのが混じってるのを前提としているから・・・というのを以前聞いたことがあります(笑)。そう言えば海外では3本パックとかのパック商品も多い気がしますが、それもそうした事情からかもしれません。
今度ブログの話題にしようかと思っているのですが、フランス発祥のBIC(ビック)というメーカーのボールペンがその昔、あまりにも不良品が多かったので扱った日本の文具店からは返品が殺到・・・。そうこうしている内に三菱鉛筆さんから証券用と銘打ったノック式のボールペンが登場し(ビックを真似てか!?オレンジ色のボディー)こちらが爆発的に売れたそうです。その結果、先駆者だったビックの製品は次第に日本では見かけなくなりました。そんなBICでも海外ではすごく売れていたそうですから・・・。 BICの名誉の為ですが、最近はBICの製品もなかなか良くなっていて私はお気に入りですよ!古風な書き味が何とも言えません(笑)。今度ブログで紹介しますね。
- 2010/11/04(木) 12:56:02 |
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- スミ利文具店 藤井 #eMwruaJU
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コメントいただきどうも有難うございます! 結婚当初のバタバタは少し落ち着いてきたのですが、ようやく慣れたと思ったら今度は妻が会社で転勤を言い渡されまして(汗)、通勤に時間がかかるのでちょっと大変です。今後、夕飯をどうしようか悩み中です(笑)。
フランスでの私の印象というのは先ず、フランスは何でも見た目重視で、内容はともかくとして、恰好がついていればそれで良い・・・みたいな国民性を至る所で感じました(笑)。ぱっと見は恰好良いですがよく見るとどれもハリボテと言うか。機能性、性能よりもデザインを重視する印象も受けましたね。 街中はパリ市内でも地方都市でも、町中至る所で綺麗に管理された花が飾られており、花の都と言うのはまんざら嘘では無いですし、街路樹も綺麗過ぎるほど徹底的に葉刈りして管理されており、高速道路なども日本の様にフェンスにつる草や雑草が蔓延っているところは殆ど皆無でした。それなのに、路上に目線を向けるとゴミ(生ゴミまでも!)や犬の糞、タバコの吸い殻が散乱し・・・です(笑)。勿論、どこもかしこもって訳では無いですが、パリ市内は地面をしっかり見て歩かないと犬の糞を踏みそうになりますよ(結構な確立で)。
しかし、筆記具は書ければ何でもいい、と言った感じでメーカーにも銘柄にもデザインにこだわっている様子は少なかったですね。そうかと言って性能や品質重視とも思えない感じでしたし、不思議です(笑)。消耗品という感覚が強いのかも知れませんね。 もっとも、こだわる人は私が行った様な庶民的なお店では無くもっと高級店に足を運ぶのでしょうが、この国民性は深く研究すると面白そうです(笑)。
ウォーターマンの経営に関しては親会社(アメリカ系)の意向が大きいので、利益主義的な側面もあり鉄ペンが増えているのかもしれません。実は日本のメーカー各社も本音では鉄ペンで売れればそちらが有り難い様です。 フランスではウォーターマンばかりか、普通の文具店では万年筆自体をあまり見かけませんでした。 日本で人気の金ペンの万年筆、いわゆる高級万年筆は高級デパートやモンブラン直営店の様なセレブが集うお店に入らないとお目にかかれません。 日本では地方の小さな文具店でも高級万年筆が手に入りますし、万年筆ユーザーとしての日本人は国際的に見てもかなりレベルが高いと言えそうです。
キャップレスはフランスでもデパートで見かけました。パイロットの主力製品は14金ペン先ですが、キャップレスのペン先は18金ですね。実用的な品質からすれば14金のほうが適していいる様に思いますが、これはフランスなどで18金以下の金合金をいわゆる「金」だと認めない国民性と言うか慣習があり、欧米諸国での販売を目論んでいるキャップレスはあえて18金としたと聞いています。
今後ともよろしくお願いいたします!
- 2010/11/05(金) 16:23:45 |
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- スミ利文具店 藤井 #eMwruaJU
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フランスだったらアメリカよりも文房具にこだわりがあるのかと思ったら、状況は同じらしい。日本だけなのかな、文房具専門店があちこちにあり、こだわりのお店も多いのは。 スミ利のブログ フランス製のパイロット
- 2010/11/04(木) 21:12:51 |
- 趣味と物欲